紙製品用スリッター刃(上刃下刃)の再研磨事例|三重県 株式会社K様|長町研磨

三重県・株式会社K様

今回は、三重県の株式会社K様よりご依頼をいただいた紙製品(トイレットペーパー等)のスリット加工に使用される丸いスリッター刃の再研磨事例をご紹介します。上刃・下刃のセットで運用されている刃物ですが、今回は特に上刃の摩耗が著しく大きい状態で入荷しました。上下ともに研磨を行い、新品同等の切れ味とかみ合わせを復元しています。

1. 今回の案件概要

株式会社K様は、トイレットペーパーをはじめとする紙製品のスリット加工を行われています。今回お預かりしたのは、原反を製品幅にカットするための丸型スリッター刃で、上刃・下刃がかみ合って紙を切断する構造の刃物です。紙は一見やわらかい素材ですが、原反を高速で連続カットするため刃先には確実に負荷がかかり、稼働時間に比例して摩耗が進行します。

刃物種別丸刃(スリッター刃・上刃/下刃セット)
用途紙製品(トイレットペーパー等)のスリット加工
ご依頼株式会社K様(三重県)
状態上刃の摩耗が特に大きい状態
研磨内容上刃・下刃ともに研磨(かみ合わせを考慮して仕上げ)
ワンポイント: スリッター刃は「上刃だけ」「下刃だけ」を研磨するとかみ合わせのバランスが崩れ、切断品質が安定しないことがあります。今回のように上下セットでお預かりし、両方をペアで研磨することで、装着後すぐに本来の切れ味と紙の切断品質が発揮できる状態に仕上げています。

2. 研磨前の状態(Before)|上刃の摩耗が特に大きい状態

入荷時の刃物の状態です。今回のケースでは、上刃の摩耗が特に大きく、刃先が本来の鋭利さを失って明らかに丸みを帯びていました。紙製品は柔らかいものの、高速で連続カットする用途では刃先に微細な負荷が継続的にかかり、こうした著しい摩耗につながります。切れ味が落ちた状態のまま稼働すると、紙の切断面に毛羽(繊維の飛び出し)が発生したり、スリット幅の精度が安定しなくなったりと、製品品質に直接影響します。

BEFORE 紙製品用スリッター刃(上刃) 研磨前 摩耗
上刃と下刃セット。刃先が丸くなり、本来の鋭利なエッジが失われていることが分かります。
BEFORE 紙製品用スリッター刃(下刃/刃先アップ) 研磨前
刃先を詳しく確認した状態。摩耗の進行と光の反射から刃先の丸みが読み取れます。

3. 研磨後の仕上がり(After)

再研磨後の刃物です。摩耗の大きかった上刃は研削量を通常より多めに取り、下刃も上刃とのかみ合わせを考慮して研磨しました。上下ペアで最適なかみ合わせに整えることで、装着してすぐに新品同等の切断品質が出せる状態でお返ししています。振れの確認・寸法精度の再検査もあわせて実施済みです。

AFTER 紙製品用スリッター刃(上刃・下刃) 研磨後
研磨後の刃物。上刃・下刃ともに鋭利なエッジを復元し、かみ合わせを含めて仕上げました。

4. 紙製品用スリッター刃を上下セットで再研磨するメリット

紙製品のスリット加工では、刃物の状態が製品品質と生産効率の両方に直結します。上下セットで定期的に再研磨するメリットを整理しました。

POINT 01
切断面のケバ立ちを防止
鋭利な刃先を上下ともに復元することで、紙繊維を潰さずきれいに切断でき、端面の毛羽立ちを抑えられます。
POINT 02
かみ合わせが最適化
上刃・下刃をペアで研磨することで、装着後すぐに設計通りの切断品質を発揮。片方だけの研磨で起きる不整合を防げます。
POINT 03
新品購入よりコストダウン
上下セットの新品購入と比べ、再研磨は大幅にコストを抑えられます。刃物寿命を最大限に活用できます。

5. 新品交換と再研磨の比較

紙製品のスリッター刃は上刃・下刃のセットで運用するため、新品交換の場合はセット単位での購入が基本になります。再研磨と比較すると以下の通りです。

比較項目再研磨(長町研磨)新品購入
コスト新品購入と比べて大幅に安価高額(上下セットでさらに費用増)
納期お預かり後、通常数日〜1週間程度で返送メーカー在庫・製造状況により変動
切れ味新品同等の切れ味に復元もちろん新品
かみ合わせ上下ペアで最適化して仕上げ新品セットで保証
刃物寿命研磨限界まで繰り返し使用可能1セット使い切り
環境面廃棄削減・省資源に貢献廃棄物が発生

予備セットを1組ご用意いただき、「使用中のセット」と「研磨に出すセット」を交互に回すローテーション運用にすれば、ラインを止めることなく常に切れ味の良い状態を維持できます。

6. よくあるご質問

上刃・下刃は必ずセットで研磨に出す必要がありますか?
セットでのご依頼を強くおすすめしています。スリッター刃は上下のかみ合わせで紙を切断するため、片方だけを研磨するとバランスが崩れ、切断品質が安定しないことがあります。セットでお預かりすれば、両方の状態を確認しながら最適に仕上げられます。
上刃の摩耗が特に大きい場合でも研磨できますか?
今回のケースのように摩耗が大きい場合でも、寸法上の余裕がある限り研磨可能です。研削量を多めに取り、必要に応じて下刃側も調整することで、上下ペアとしてかみ合わせが正しく機能する状態に仕上げます。使用限界に近づいている場合は事前にお伝えいたします。
同じスリッター刃は何回まで再研磨できますか?
刃物の材質・使用条件によって異なりますが、寸法上の余裕がある限り繰り返し再研磨が可能です。外径が使用限界に近づいた場合はお伝えいたしますのでご安心ください。
他社製の刃物でも研磨してもらえますか?
はい、メーカーを問わず対応可能です。他社製・海外製の刃物でも実績が多数ございます。まずは現物を送っていただくか、写真をお送りいただければ状態を確認いたします。
納期はどのくらいですか?
お預かりから発送まで通常数日〜1週間程度が目安です。数量・混雑状況により前後しますので、お急ぎの際はご相談いただければ可能な限り対応いたします。
紙製品用スリッター刃の再研磨は長町研磨へ
上刃・下刃のセットでの再研磨、摩耗が大きくなった刃物の復元もお任せください。
まずはお気軽にお問い合わせください。
全国どこからでも宅配便で対応
三重県の株式会社K様のように、岡山県外からのご依頼も多数いただいております。
まずはお気軽にご相談ください。

このたびはご依頼いただいた株式会社K様、誠にありがとうございました。紙製品の生産ラインを支える刃物のメンテナンスパートナーとして、今後ともよろしくお願いいたします。