【鳥取県A社】ゴム切断用スリッター刃の再研磨事例|切り口のつぶれを解消する鋭利な刃先へ
「切り口がつぶれる」「ゴムが伸びてから切れる」「バリが出るようになった」——ゴムの切断に使うスリッター刃は、金属やフィルムとは違う摩耗の仕方をする刃物です。ゴムには弾性があるため、刃先がわずかにダレただけで「切る」動きが「押し潰す」動きに変わってしまいます。
今回は鳥取県のA社様より、ゴム切断用の丸いスリッター刃をお預かりし、摩耗した刃先を再研磨した事例をご紹介します。刃先を鋭利な状態へ再生し、切り口の品質を回復させました。
ご相談内容|切り口のつぶれとバリの発生
鳥取県のA社様より、ゴムの切断ラインで使用している丸いスリッター刃について、次のようなご相談をいただきました。
「以前より切り口がきれいに出なくなり、断面がつぶれたようになる」「切断面にバリが残り、後工程で手直しが必要になっている」「まだ使えるように見えるが、新品に交換すべきか再研磨で戻せるか判断がつかない」——という内容です。
ゴムの切断では、刃先の鋭さがそのまま切断面の品質に直結します。刃先が摩耗して丸みを帯びると、ゴムの弾性によって材料が刃から逃げ、切断される前に押し潰されたり引き伸ばされたりします。これが切り口のつぶれやバリの正体です。
ゴム切断用スリッター刃が摩耗しやすい理由
「ゴムは柔らかいから刃も傷まないのでは」と思われがちですが、実際にはゴム切断用の刃物は想像以上に摩耗が進みます。理由は主に3つです。
① 配合剤による摩耗
ゴムにはカーボンブラックやシリカなどの充填材が配合されています。これらが研磨剤のように働き、刃先を少しずつ削っていきます。
② 弾性による逃げ
ゴムは押されると変形して逃げるため、刃先が少しでも鈍ると「切る」より先に「潰す」動きになり、負荷が刃先に集中します。
③ 摩擦熱と付着
切断時の摩擦で発熱し、ゴム成分が刃面に付着することがあります。付着物は切れ味をさらに落とす要因になります。
こうなったら再研磨のタイミング
次のような症状が出始めたら、刃先の摩耗が進んでいるサインです。
・切断面がつぶれる、または斜めに歪む
・切断面にバリやヒゲ状の残りが出る
・ゴムが伸びてから切れる(切断位置がずれる)
・切断機のモーター負荷が上がる、異音が出る
・同じ設定なのに切り残しが発生する
放置すると切断品質が落ちるだけでなく、刃先に微小な欠けが発生し、再研磨で除去すべき量が増えて刃物の寿命そのものを縮めます。早めのタイミングでお預けいただくほど、1回あたりの研磨量が少なく済み、同じ刃物を長く使えます。
BEFORE|入荷時の刃先の状態
お預かりした時点でのスリッター刃です。刃先を拡大して見ると、鋭利であるべき稜線が摩耗によって丸みを帯び、光を反射する幅(ダレ)が確認できました。
※画像をクリックすると拡大表示されます。
再研磨の工程
1. 入荷検品|摩耗量と刃先の状態を確認
まず刃先全周にわたって摩耗の程度、欠けの有無、外径の減り具合を確認します。どれだけ研磨すれば健全な刃先に戻るかを見極め、同時に再研磨後も規定の外径・刃厚が確保できるかを判断します。
2. 刃先の再研磨|全周を均一に
丸刃で最も重要なのが全周にわたる刃先の均一性です。円周上のどこか一部だけ研磨量が異なると、回転するたびにその部分で切れ味が変わり、切断面に周期的なムラが現れます。専用の研磨機で刃物を回転させながら、全周を通して同じ条件で研磨し、摩耗した部分を除去して鋭利な稜線を再生します。
3. 検査・梱包
刃先の状態を目視で確認したうえで、輸送中に刃先が当たらないよう保護して梱包します。丸刃は積み重ねると刃先同士が接触しやすいため、1枚ずつ養生しています。
AFTER|再研磨後の刃先
摩耗した部分を除去し、刃先を鋭利な状態へ再生しました。BEFOREと同じ角度で撮影した刃先の比較です。
BEFORE
摩耗により刃先の稜線が丸まり、幅が出ている。
AFTER
摩耗部を除去し、シャープな稜線に再生した状態。
BEFORE(別箇所)
円周上の別箇所。同様に摩耗が進行していた。
AFTER(別箇所)
全周を同条件で研磨し、均一な刃先に仕上げている。
※画像をクリックすると拡大表示されます。
加工仕様・納期
| お客様 | 鳥取県 A社様 |
|---|---|
| 刃物種類 | スリッター刃(丸刃) |
| 被切断材 | ゴム |
| サイズ | 外径【要確認】Φ / 内径【要確認】Φ / 刃厚【要確認】mm |
| 数量 | 【要確認】枚 |
| ご依頼内容 | 摩耗した刃先の再研磨 |
| 実施内容 | 入荷検品 → 刃先の再研磨(全周を均一に) → 検査 → 梱包 |
| 納期 | 2営業日(当社到着後・25枚まで) |
| 対応エリア | 全国対応(宅配便によるお預かり・返送) |
※納期は枚数により変動します(〜25枚:2営業日/26〜49枚:4営業日/50枚以上:5営業日)。刃先の欠けが大きい場合など、状態によっては追加のお時間をいただくことがあります。
スリッター刃を再研磨する3つのメリット
① コストを大きく抑えられる
母材をそのまま活かすため、新品購入に比べて費用を抑えられます。枚数がまとまるほど1枚あたりの単価も下がります。
② 切断品質が安定する
全周を均一に研磨することで、回転中の切れ味のムラを抑え、切り口のつぶれやバリの発生を防ぎます。
③ 納期が読める
メーカー在庫や納期に左右されず、到着後2営業日での返送が可能です。ライン停止のリスクを減らせます。
新品交換と再研磨の比較
2026年8月時点| 比較項目 | 新品交換 | 再研磨(当社) |
|---|---|---|
| 費用 | メーカー・仕様により大きく変動 | 新品購入より大幅に低減 |
| 納期 | 在庫状況に左右され、欠品時は長期化 | 到着後2営業日(〜25枚) |
| 刃先精度 | 新品同等 | 全周を均一に研磨し、切れ味を再生 |
| 枚数の融通 | ロット単位での購入になる場合も | 1枚からお受け可能 |
| 廃棄物 | 使用済み刃が産業廃棄物に | 母材を再利用し廃棄物を削減 |
| 繰り返し利用 | 都度購入 | 母材の残りがある限り繰り返し可能 |
※再研磨費用は外径・刃厚・枚数・状態により異なります。丸い刃物(スリッター刃)の概算料金は、下記の概算シミュレーターで外径・刃厚・枚数を入力いただくとその場でご確認いただけます。刃先の欠けが大きい場合など、別途お見積りとなるケースもございます。
よくあるご質問
ゴム切断用のスリッター刃も再研磨できますか?
はい、対応しています。今回の鳥取県A社様の事例もゴム切断用の丸刃です。ゴムは配合されている充填材によって刃先の摩耗が進みやすいため、定期的な再研磨で切断品質を維持していただくのが効果的です。フィルム・紙・不織布・樹脂シートなど、他の被切断材のスリッター刃にも対応しています。
再研磨するとスリッター刃の外径は小さくなりますか?
刃先を研磨する以上、わずかな寸法変化は避けられません。ただし摩耗が軽いうちにお預けいただければ研磨量は最小限で済みます。逆に切れ味が完全に落ちきってから、あるいは刃先が大きく欠けてからでは、除去すべき量が増えて刃物の寿命を縮めます。「切り口が気になり始めた」段階でのご依頼をおすすめします。
1枚のスリッター刃は何回まで再研磨できますか?
再研磨のたびに母材はわずかに減るため、回数の上限は残りの寸法によって決まります。使用条件や損傷の程度で変わりますが、状態が良ければ複数回のご利用が可能です。入荷検品の際に状態を確認し、次回以降の再研磨が可能かどうかもあわせてお伝えします。
どのくらいの頻度で再研磨に出すべきですか?
被切断材の種類、ゴムの硬度や配合、切断量、ライン速度によって大きく変わるため、一律の目安はありません。「切り口がつぶれる」「バリが出る」「モーター負荷が上がった」といった症状が出たタイミングが交換・再研磨のサインです。予備の刃をご用意いただき、ローテーションで運用されるとラインを止めずに済みます。
鳥取県からでも依頼できますか?
はい、全国どこからでもご依頼いただけます。当社は宅配便でお預かりし、研磨後に返送する「郵送対応の刃物再研磨」を主軸としており、鳥取県をはじめ中国地方から全国まで対応実績がございます。
まず1枚だけ試しに依頼することはできますか?
可能です。1枚からお受けしています。仕上がりをご確認いただいたうえで、次回以降のまとめてのご依頼をご検討ください。なお枚数がまとまるほど1枚あたりの単価は下がります。
ゴム切断用スリッター刃の再研磨は長町研磨へ
摩耗した刃先を全周均一に再生し、切り口の品質を回復させます。
全国どこからでも宅配便でお預かり。1枚からご相談いただけます。

